今、住宅とは全く異なる多くの業界が、
「家の塗り替え」に参入しています。
日本政府が近年、懸命に推進しているのが
「長期優良住宅」というものです。
2009年から「長期優良住宅普及促進法」が施工され、
将来にわたって良質な住宅を残していくという目的の元、
様々な政策が進められています。
これは、新築においてもリフォームにおいても、
住宅をこの先長く保持する上で、
必要な条件になってくると言われています。
そして、現状、住宅リフォームが一戸建て市場に占める割合の中で、
約3分の1を占めるのが、屋根・外壁塗装となっています。
今後ますます、
住まいの保護機能の向上の為には、
屋根・外壁塗装を中心とする
住宅リフォームが、より重要になってきます。
また、住宅リフォームの工事の中でも、
屋根・外壁塗装は工期が短く、
工事単価も比較的に高いことから、
建物に関する知識を
まるで持っていないような、
住宅関連以外の業界にまで
注目されることになったのです。
一般的にハウスメーカーは高くなりがちです。
それに一番大切なのは、塗装職人さんが塗るという事実です。
- 家を建ててもらった業者さんに塗り替えを頼めばいいか・・・
-
実は、建ててもらった業者さんで塗り替えをする方は、非常に少ないのです。
塗装職人さんの腕の問題や、
家を建てた時にお願いした営業さんは、もう居ないと言われてしまった…など
理由は様々です。 - 最近はホームセンター、それに家電量販店もリフォームをやっているみたい。
一度問い合わせしようかしら? -
ホームセンターや家電量販店に依頼する場合は、
仕様や見積もりの内容だけでなく、
実際に塗る職人さんの技術もご確認ください。 - そうだわ。リフォーム店のチラシも見たわ。安いみたい。
-
ホームセンター・家電量販店に似ています。
仕様や見積もりの内容だけでなく、
実際に塗る職人さんの技術もご確認ください。 - 名の知れたハウスメーカーなら安心そうで頼みたいんだけど。
「ずいぶん高いのね!」 -
ハウスメーカーさんが高いのは、仕方がないのです。
競合相手がいない上に、非常に多くの利益を必要とするのですから。
最近は、ハウスメーカーさんで建てられた方の相談や問い合わせが増えています。 - この間うちに来た訪問販売の人、人柄が良さそうだけど頼んでも大丈夫かしら?
-
一時期、訪問販売のクレームがマスコミで取り上げられていましたが、
今はそんなニュースも下火になっています。
どうか、いくつかの会社から見積もりを取り、
提案内容をみて冷静に判断してください。
業者別のメリット・デメリット
【ハウスメーカー】
工事マニュアルによる管理を行っています。
自社の家に関しての
塗装の工法や知識は所有していますが、
担当者によって差があります。
工事を担当するのは、下請け・孫請け・さらに
ひ孫請けの職人さんですが、
当たり外れがある場合があります。
よく使われる塗料は水性シリコンで、
保証が付くのがメリットです。
逆にデメリットは、
多くの人員とモデルハウスを維持するための
費用が膨大なため、見積り金額が
一般的にビックリするくらいに高くなります。
【訪問販売業者】
施工の特徴は、技術や品質よりも売り上げが重視されるため、
まるで素人のような仕事も存在します。
工事は、協力会社さんやその下請け職人さんが担当しています。
塗料や工法に対する知識は、担当者によって差があるものの、
ほぼ塗装の知識は乏しいのが現状です。
塗料は、マスコミで取り上げられた塗料
(ガイナ、アステックペイント、ルミフロンなど)を押す傾向があります。
デメリットは、営業マンが歩合給であることです。
塗り替えにかかる費用は、高額になります。
【ホームセンター、家電量販店】
一見して安心できそうですが、
工事の管理は下請けさん任せで、塗装の知識に乏しい人が
営業担当者だったりします。
実際の工事は、登録されている下請け会社と
その下請けの職人さんが担当しますが、
職人さんの当たり外れが多い場合があります。
ガイナ、アステックペイント、ルミフロンなど、
マスコミで取り上げられた塗料を押す傾向があります。
メリットはパック商品があることです。
デメリットは、屋根全体を取り替えるなど
パック商品の他のオプション工事で、
売り上げアップに懸命なところです。
また、金額は一般的にやや高めです。
【リフォーム業者】
こちらも安心できそうですが、
工事の管理は下請けさん任せで、塗装の知識に乏しい人が営業担当者だったりします。
実際の工事は、登録されている下請け会社と
その下請けの職人さんが行いますが、
職人さんの当たり外れが多い場合があります。
塗料は塗料メーカー(関西ペイント、日本ペイント、エスケー化研ほか)製の
塗料を使うことが多いのですが、オリジナル塗料を勧めてくる場合もあります。
メリット・デメリットは、
やはりホームセンターや家電量販店と同じで、
メリットがパック商品があること、デメリットは屋根全体を取り替えるなど
パック商品の他のオプション工事で、売り上げアップに懸命なところです。
金額は一般的に高めです。
【きららホーム】
お客様の思いを大切に、高品質のこだわり施工を心掛けており、
そのための塗料や工法の知識の習得も、積極的に行っています。
実際の工事は、地元の一級技能士塗装職人チームが担当し、
塗料はお客様の家に合わせる方針を採っております。
そして、損害・生産物保証、住宅あんしん保証の
国土交通省指定法人リフォームかし保険(任意)に加入しています。
メリットは、とにかく丁寧に塗ることです。
デメリットは、新製品が出たからと言って実績のない塗料を、
すぐにはお客様に勧めないことです。
金額はお客様の選択です。
【町の塗装店】
下請けをしてきたころの体質が残り、
塗装の仕様は普通でこだわりがありません。
腕の良い職人さんもいますが、下請け体質です。
また、知識不足の傾向もあります。
よく使用される塗料は水性シリコンで、地域の業者であるので、
丁寧に塗ってもらえるのがメリットです。
その反面、工事専門店であることから、
アフターが丁寧な会社は少ないのがデメリットになります。
塗り替え費用は一番安くなります。
業者別比較表1
業者別比較表2
屋根塗装・外壁塗装は、「塗装職人」という人たちが塗ります。
ですから、どのような塗料や塗装の工法を選択しても、
最終的に塗装工事の良しあしを決めるのは、職人の質や腕なのです。