坪単価の落とし穴
よくこんな質問をされます。
「おたくの会社、坪いくらで建てるの?」
「坪単価が分かれば、希望の建物の大きさを掛ければ建築費用が分かる」
と思われがちですが、実はここに落とし穴があるのです。
それというのも、住宅の価格の表示の仕方は
会社によって全く違うからです。
建築費用を少しでも安く見せるために
「本体工事費のみ」で言う会社もあれば、
「カーテン、照明器具、エアコン、
その他の費用みんな含めて」の費用を
言う会社もあります。
また、注文住宅にはお客様のこだわりが
詰まっています。
100の家族がいれば100通りのオーダーの
家づくりになります。
オーダーですので、当然価格も違います。
それらの点に留意された上で「坪単価」を参考にしてください。
ちなみに、きららホームでは「坪単価」ではなく、
「住める状態での金額」をお伝えしています。
その方がお客様のためになると考えているからです。
住宅の価格の中身
「本体工事費のみ」と「住める状態の家」では価格が違うと言いましたが、
その違いがどういうものか、ご説明します。
住宅の価格は大きく分けて、
①「本体工事費」。家そのものの費用。
②「付帯工事費」。外部の電気・水道・足場などの費用。
③「諸費用」。設計・確認申請や現場管理費など。
そして、お客様が独自にこだわられる部分の④「オプション工事費」。
(この他に地盤改良費があり、建築場所によって費用が変わります)
があります。
「住める状態での金額」は①~③まで合わせてのものです。
①の「本体工事費のみ」では、電気も水道も使えないのですから、
実際に住むことが出来る家ではないことが、伝わったでしょうか。
そして、これからが一番重要なことなのですが、
実は④の「オプション工事費」が何を指しているのか、
それこそ住宅会社の数だけ違いがあるということを、知っておいてください。
会社によって、個室の2つ目のコンセントがオプションというところもあれば、
逆に薪ストーブまでも本体工事費に入れている会社も存在します。
このように住宅の価格というものは、とても分かりにくいのが現状で、
単純に坪単価で比較することができないのです。
注文住宅なら建築費も注文
私は、注文住宅なら建築費も注文しても
いいんじゃないかと思っています。
「この予算で家を建ててください。」
その金額で可能かどうか、どこまで出来るかは
住宅会社の判断になります。
もちろん、
ただ一方的に金額を主張するのではなく、
安全な予算の組み方を知った上で、家づくりを
住宅会社と一緒に楽しんでほしいのです。
自分たちのこと、
予算、
土地の選び方、
誰に託すか、
それらの方法を知り、
そして選んだ相手と一緒に造り上げる、
それが注文住宅の醍醐味だと思うのです。