病気と家の因果関係

病気と家の関係というと、ちょっとショッキングかもしれません。

でも、病気の原因が家にあるということは海外では認識されているようで、
スウェーデンなどでは医者に行くと、
「どうされましたか?」ではなく、
「どんな家に住んでいるのですか?」
と聞かれるそうです。

騒音、風通しや日当たりの悪さ、カビなどの不衛生さ、悪臭、部屋の狭さなどが、
体に大きな影響を与えているからです。

家の中で起こる病気といえば、
真っ先にシックハウス症候群
思い浮かべる人が多いと思います。

シックハウス症候群は、
石油から作られた建材に含まれる化学物質が、
空気に発して部屋の中を漂い、
それを体内に取り込むことによって
起こるアレルギーの一種です。

私もアレルギー持ちですので、
シックハウスや学校で起こるシックスクールの辛さは分かります。

最近では、室内空気環境やきれいな空気などを宣伝する住宅会社が増えていますが、
それらのほとんどが機械を使った換気システムの効果によるもので、
建物そのものが出す化学物質の量には、触れていません。
そして、万が一の故障、停電がないとは限りません。

機械が止まった時に室内の揮発物質の濃度は、一体どうなるのか?
心配な方は、聞いてみるのもいいかもしれません。

次に挙げられるのは、
本当の意味での快適な住空間になっていない、ということです。

戦前の家は、襖や障子を開け放てば、大きな広間になる造りがほとんどで、
子ども部屋はなく、そのかわり解放感と家族の団らんがありました。

戦後になって、個人のプライバシー重視や、
自立させるために個室を持った方がいいという考え方が主流になり、
間取りは細かく仕切るのが常識とされました。
LDKとそれぞれ独立した個室というプランですね。

個室は狭くなりがちな上に密閉された空間ですから、
窮屈で精神的な圧迫感を受けることになってしまいました。

家を建てる際、日当たりはどうか、風通しを考えて窓に工夫を凝らすなど、
皆さん考えておられます。

でも、騒音や臭い、部屋の狭さに関しては、
それほど気にしていないのです。

そういったことの積み重ねが、
ストレスになっていきます。

そしてもう一つ、シロアリ対策で使われる
薬剤処理
があります。
リフォームで解体を始めて
シロアリが出てきたら、
駆除が最優先になりますので、
この場合は虫を殺す成分が入った薬剤を使う必要があります。

しかし、新築の場合はシロアリの害に遭っていません。
いないのに薬剤処理をするのは、法律で決まっているからです。

この薬剤、石油系のものがほとんどです。
私も以前は、何の疑いもなく新築住宅にたっぷりと塗っていました。

でも、痛いんです。
皮膚が刺されるような、それでいて焼けるような感覚になるのです。

そこで、きららホームでは、
リフォームで止むを得ない場合を除き、石油系薬剤は使わないようにしました。
費用は掛かりますが、人畜無害な防腐塗料を使っています。

ここでは、病気と家の因果関係として、

  1. 建材は石油由来のものではなく、自然のものを使う
  2. 間取りの発想を変える
  3. シロアリ対策の薬剤は無害なものを使う

という3点についてお伝えしました。

ぜひ、安心して住むことができる住まいを手に入れてください。

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