木造住宅の補強② 床下に基礎を新たにつくる
最近の新築木造住宅は、全面コンクリートで覆うベタ基礎が主流になっていますが、
20世紀の家は基礎の断面が逆T字型になっているものがほとんどでした。
地盤が強固なら問題ありません。
しかし一部に軟弱なところがあると、
基礎の底面積が小さい分荷重に地盤が耐えられず、
沈下してしまう事例が時々あります。
経験上これは、工務店のみならず大手住宅メーカーの家にも見受けられ、
床下全面が鉄筋コンクリートの板ならば、その可能性も低減させられます。
そこで後打ちの基礎。
今は既存の基礎と新しい土間コンクリートを緊結させるための鉄筋を
ケミカルアンカーを使いながら打ち込んでいます。
ケミカルアンカーはエポキシ樹脂という、相当な強度を持った専用樹脂で、
土木工事でもおなじみのものです。
本当は基礎全部を新しく造り替えられるとより万全なのですが、
そこはご予算との相談。
これからも安心して住み続けられるように頑張ります。
ありがとうございます