一枚板でつくった机のあるお洒落な書斎 岐阜県瑞穂市H様邸
古民家の応接室をご主人様の書斎にリフォーム
落ち着ける書斎がほしい
書斎を新しくつくりたい。安っぽいのは嫌なのと、デザインもいろいろ考えてみたい。
今のお部屋の中で気に入っておられる部分は残しつつ、断熱性能の向上、照明、無垢の床板や書斎机などのご提案をさせていただきました。
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元々は応接間として造られ、お母様が使っておいでになられたお部屋を、新しく応接室を兼ねた、ご主人様の書斎にリフォームします。
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「昔の家なので、台風が来ると雨が入ってくるのよね」と奥様。確かに木製のサッシは気密性が低く、強い風に煽られて雨水が敷居から入り込んでくるという欠点があります。
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解体が終わりました。古民家と呼べるほどの年数を経ていますが、とてもいい木材、壁土、そして確かな腕を持っていた棟梁が、技術の粋を尽くして建てたのだろうと感じさせてくれます。
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南側の掃き出しは木製だったのを、アルミサッシに取り替えます。雨戸だけは家の他の部分が全て木製ですので、美観を優先して木製のまま残します。
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古い日本家屋は、冬になると寒いという弱点があります。その対策として、天井・壁・床に断熱材を入れ、窓は断熱サッシに取り替えます。
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解体した時に、わずかですが雨漏りの跡があったので、屋根に登って確認しています。水切の下から鳥の巣が出てきました。この後、漏れないように板金工事を行いました。
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机に使うための1枚板を、お客様と一緒に選んでいるところです。栃、松、桜、杉、桧、ウォールナット、モンキーポッドなどたくさんの1枚板が並んでいます。この中から、お客様のイメージに合ったものが、机として加工されます。
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リフォーム前の天井の形状を生かした間接照明が、やさしい雰囲気を演出しています。ソファー、テーブルの色合いもよく合っています。
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床板は、ナラのフローリング(無垢)で自然素材塗装がしてあります。石油系塗料に比べると自然素材系塗料は、素材への浸透具合が異なって難しいのですが、当社職人の稲守が、1枚1枚丁寧に塗りました。
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一枚板の机は、栃(トチ)の木を挽いたものが使われ、見る方向によって木目の模様が違って見えので、今とても人気のある素材です。
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出来る限り本格木造住宅の外観を損なわないように、木製の雨戸を残しながら木製サッシだったのをアルミサッシに取り替えました。これで台風も安心ですね。
この地域で名のある棟梁が作られた家なので、とてもいい材料(木材など)と大工の腕をフルに使ってあることが分かります。こういう家は、寒いという欠点さえクリアできれば、何百年に渡って住み続けることができます。大切になさって下さい。ありがとうございました。
ご提案も工事の途中も、ご主人様に一緒に考えていただきながら進めていって、とても素晴しいお部屋に生まれ変わりました。見える部分の木材は全て天然木を使い、アクセントのタイルを張り、間接照明と直接照明の組み合わせなど、ご主人様のこだわりが形になって、本当に喜んでいただけました。H様、ありがとうございます。